BDSP乱数調整 アルセウス
文字数的にTwitterじゃ難しい内容なので、久しぶりにこっちを更新。
ポケモンBDSPの固定シンボル乱数調整に成功したので、主に参考記事との差分について記載する。
まずは参考記事を参照のこと。
はじめての BDSP固定乱数(パルキア/ディアルガ)|じゃんきー|note
事前準備:
キャプチャーボード
もっと安いのもあるけど、パススルー機能が便利そうなのでこれにした。(実際役に立った)
ゲーム内
てんかいのふえを入手する
捕獲要員を準備する
マスターボールを1個用意する(必須ではないが、ずれを求める手間を大きく減らせる。本番では使わなくてもよい。)
シンクロ要員を準備する(性格を選びたい場合のみ)
デフォルトの服に着替える(目元が隠れなければ他でもよい。少なくとも男主人公のウィンタースタイルはダメだった。女主人公もデフォルトなら大丈夫なのを確認済み。)
たんけんセットを登録しておく
やりのはしらに入る直前の場所で、手前を向いてレポート
Switch本体
ズーム機能を有効にする
PC
OBS、Python、Player Blinkをインストールする(PokeFinderはPlayer Blinkに同梱されていた)
配線
Switch +ドック→キャプチャボード→PC
↓
テレビ
HDMIケーブルが2本とUSBケーブルが1本必要だが、Switch、WiiU、キャプチャーボードの付属品で間に合った。
seed特定:
ここがとても大変だった。
まず参考記事の通りにOBSからウィンドウ プロジェクター(ソース)を出してPlayer Blinkに入力してみたが、PCがかなり古くて性能が悪いため、動きがカクカクになってしまった。色々試行錯誤した結果、映像の入力元となるウィンドウが小さければなんとか動くことが分かったので、OBSで主人公付近の映像を切り出し、拡大するように設定。ウィンドウ プロジェクター(プレビュー)を入力元とした。これによりPC上では画面がまともに見えないので、操作はテレビの方を見ながら行う。
目の画像については、自分でスクリーンショットを撮ってペイントで切り出したものを使用した。その他いくつかの設定がJSONファイルに保存されているので、四角の位置やウィンドウの検索文字列を書き換えて保存した。なお日本語が入っているとダメなようなので、ウィンドウは「(」で検索するようにした。
閾値(threshold)については、僕の環境では瞬きを取りこぼすことが多かった(つまり目を過剰検出している)ので、0.9まで上げた。瞬きしていないのにカウントが進む人は閾値を下げればいいはず。
ここまでの設定を行って、やっと3回に1回ぐらいの割合でseedが求められるようになった。瞬き40回は結構時間がかかるので、かなり暇である。
目的個体の決定:
PokeFinder→Gen8→staticでウィンドウを出し、LeadをSynchronize: Timid(おくびょうシンクロの場合)にする。seedを入力し、色違いが出る位置を探す。あまり小さくても通り過ぎてしまうので、だいたい1000〜6000ぐらいのを狙う。
成功時のUse Delayは137だった。
図鑑による消費:
図鑑は開くだけでも乱数を消費し、また一度に送るページが多いほど、1ページあたりの消費量は減少するようである。参考までに実測値を貼っておく。(図鑑は幻以外は完成の状態)
開くだけ→370
3ページ→900
6ページ→1200
15ページ→2700
20ページ→3400
30ページ→4800
現在位置特定:
やりのはしらに入り、てんかいのふえで光の階段を出し、最上段で手前を向いてたんけんセットを使いズームする。
ここで主人公の瞬きを再度観測するが、最初の状態とは顔の角度がだいぶ異なるため、目の画像が流用できない。そのため、再度スクリーンショットを撮って切り抜き、画像を保存する。また四角の位置も変わるため、別の設定JSONファイルを作っておき、それに入れ替えるとよい。
なおreidentifyの成功率はかなり高い(9割程度)が、失敗しても慌てずもう一度行えば成功することが多い。(その分消費は増えてしまうので、少し余裕を持たせておくこと)
エンカウント:
残り200程度になったら上を押しながら博士からのメッセージを閉じ、アルセウスのセリフが出た状態で待機する。
目的のAdvancesの値になったら、Aを押してエンカウントする。
色違いでない場合、どうせリセットするのでマスターボールで捕獲し、PokeFinder内の個体値判定ツールから大まかな個体値を割り出し、消費がうまくできているか確認する。近い値になっていれば、何回かやるうちに成功するはず。
感想:
seedの特定が大変だが、コントロール可能な高速消費方法も確立されており、エンカウントのタイミングもそこまでシビアではない。乱数調整の難易度としてはそこまで高くないと思う。何より単純に4000回リセットするより気が楽である。キャプチャーボードは他にも使えるだろうし、1つ持っておいてもいいだろう。(頑張ればスマホでもできるらしいが)